34:名無しNIPPER
2017/10/01(日) 01:38:54.89 ID:/zESL2O40
穂乃果「……そっか、でも、相談ならいつでも乗るからね?」
海未「力を貸して欲しい時は遠慮せず言ってくださいね。なんでも聞きますから」
ことり「ありが、と」
35:名無しNIPPER
2017/10/01(日) 01:39:22.52 ID:/zESL2O40
海未「泣いてるのですか?」
剥がれていくにつれて、その量も増えていく。
ことり「うぇ、あ……ほのかちゃん、うみ、ちゃん、わたし……」
36:名無しNIPPER
2017/10/01(日) 01:39:48.02 ID:/zESL2O40
*
穂乃果「へ、う、そ、ことり、ちゃんが?」
海未「ま、まさか、この前の轢き逃げの犯人って……っ!」
37:名無しNIPPER
2017/10/01(日) 01:40:18.12 ID:/zESL2O40
*
ことり「ぅ……えぐっ……ぐす」
穂乃果「……落ち着いた?」
38:名無しNIPPER
2017/10/01(日) 01:40:46.69 ID:/zESL2O40
ここに来て甘えちゃった。二人ならどう返してくるかなんて、分かってるのに。
穂乃果「ことりちゃんなら分かってるはずだよ」
うん。
39:名無しNIPPER
2017/10/01(日) 01:41:14.49 ID:/zESL2O40
* * *
私は一人、交番に向かう。
40:名無しNIPPER
2017/10/01(日) 01:41:40.15 ID:/zESL2O40
*
幼馴染の言葉にある程度は納得し、不安も少し和らいだけど、どうしてもあの姿が浮かんでしまう。
せめてもう一度、一目でいいから会いたい。あの子の無事をこの目で確かめたい。
41:名無しNIPPER
2017/10/01(日) 01:42:08.37 ID:/zESL2O40
*
臙脂色の長い髪をしていた。
思わず触れたくなるような、美しいストレートヘア。私が同じものを持っていたらきっと、自慢の髪の毛になってると思う。
42:名無しNIPPER
2017/10/01(日) 01:42:35.98 ID:/zESL2O40
*
ことり「待っ……て!」
私は走って追いかけて、少女の肩を掴む。
43:名無しNIPPER
2017/10/01(日) 01:43:02.67 ID:/zESL2O40
枯れるほど泣いたはずなのに、また涙が零れてくる。
その涙を拭って、私は前を見据える。
最後のわだかまりも落とせた私は、一歩踏み出し、目的地に向かった。
48Res/33.10 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20