ことり「あの子のことが忘れられない」
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42:名無しNIPPER
2017/10/01(日) 01:42:35.98 ID:/zESL2O40


ことり「待っ……て!」

私は走って追いかけて、少女の肩を掴む。

急に呼び止められた少女は驚いて、目を丸くしながらこちらを向いた。


「え? な、なんですか?」

ことり「はあ、はあ……桜内梨子ちゃん、ですか?」

「え、あ、はいそうですけど」

ことり「良かった……本当に」

梨子「あの、なにか……?」

ことり「ごめんなさいっ!」

梨子「へ、ええ!? な、なにが!?」

頭を下げてから気づく。しまった、いきなり過ぎた。

けれど段取りなんてまったく考えていない。

ことり「あ、や、い、色々と……」

梨子「は、はあ……す、すみませんそれじゃ」

梨子ちゃんは逃げるように、いや、あれは完全に逃げていた。

なんというか、ただの不審者になってしまった。

でも、そんなのどうでもよかった。


梨子ちゃんが、生きていたから。




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