15:名無しNIPPER
2017/10/01(日) 01:29:34.91 ID:/zESL2O40
*
怖い。
嫌だ。
16:名無しNIPPER
2017/10/01(日) 01:30:12.15 ID:/zESL2O40
* * *
『ドンッ!』
17:名無しNIPPER
2017/10/01(日) 01:30:39.51 ID:/zESL2O40
*
目に入ってきたのは、いつもの朝の風景。
見渡しても白い壁に視線が止められる。
18:名無しNIPPER
2017/10/01(日) 01:31:06.92 ID:/zESL2O40
枕に顔を埋め、思いきり叫んだ。叫ぶことができた。
目覚めた際、無意識ながら叫んだのがきっかけだろうか。
とにかく、昨日はつっかえてしまっていた分まで、全力で吐き出した。
19:名無しNIPPER
2017/10/01(日) 01:31:35.15 ID:/zESL2O40
突然鳴り響いたけたたましい音に、打って変わって素っ頓狂な声をあげた。
ことり「び、びっくりした……」
いつものように起床時刻を告げるアラーム、今日は私が先に起きていたけど。
20:名無しNIPPER
2017/10/01(日) 01:32:04.31 ID:/zESL2O40
*
私は「日常」を始めた。
ルーチンと化している朝の行動はこんな精神状態でもほとんど変わらない。
21:名無しNIPPER
2017/10/01(日) 01:32:35.66 ID:/zESL2O40
* * *
往来から駅、電車内に渡り、人という人をかき分けなんとか職場に到着した。
22:名無しNIPPER
2017/10/01(日) 01:33:05.17 ID:/zESL2O40
*
「南さーん、そろそろお昼だけど」
ことり「へ? あ、はーい」
23:名無しNIPPER
2017/10/01(日) 01:33:34.26 ID:/zESL2O40
*
不自然さも厭わず、休憩室に逃げ込む。
食欲なんてまったくない。そもそも昼食を持ってきてすらないけど、あの場に居続けられるわけがなかった。
24:名無しNIPPER
2017/10/01(日) 01:34:04.03 ID:/zESL2O40
扉を眼前にして二の足を踏む。あの時の私は明らかに不審な退出の仕方だった。
休憩室から戻ってきた私を、皆はどんな目で見るだろうか。
事故の話題が上ったあの部屋で、私は居場所を作れるだろうか。
25:名無しNIPPER
2017/10/01(日) 01:34:33.49 ID:/zESL2O40
* * *
ことり「つっかれた……」
48Res/33.10 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20