37: ◆hAKnaa5i0.[saga]
2017/09/29(金) 18:08:37.72 ID:4lJng8t70
力の差は歴然だった。
しかし、コトネは攻め切れていなかった。
勝負の流れはゴロウにあると認めた。
コトネのメンバーはトゲキッス、オーダイル、バンギラスだった。
戦闘に関して言えば、最も信頼を置いている3匹だ。
加減などするつもりはなかった。
叩き潰すつもりで挑むこと。
それが友人に対する礼儀だと彼女は考えていた。
公式戦以外で、コトネは「いい勝負」を演出するために手心を加えることもあった。それで喜んでくれる人もいる。メディアの前や子供、ファンとの勝負などはいい例だ。
ただ、ゴロウに対しては別だ。
コトネは彼の努力と挫折を聞いていた。
彼女はゴロウの気持ちは分からなかった。
分からなかったが「手を抜かず本気で勝負しなければならない」と思った。
ゴロウから電話がかかってきたとき、そこまで深く考えたわけではない。
しかし、「手は抜かないよ」と口から自然と出ていた。
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