36: ◆hAKnaa5i0.[saga]
2017/09/29(金) 18:07:56.53 ID:4lJng8t70
勝てるわけはなかった。
コトネはポケモンバトルの頂点で日々、切磋琢磨している。
チャンピオンの看板を背負いながら、その座を狙うライバルと身を削りあうようにして競っているのだろう。頂であぐらをかいているわけではない。
試合前、彼女は言った。
「強さが拮抗してくると、一瞬の気のゆるみで、力関係は簡単にひっくり返っちゃうの―――毎日、必死だよ」
「私はチャンピオンだけど最強じゃない」
ゴロウには彼女の言葉が理解できなかった。
「言葉」としてはわかる。
「感覚」はわからないのだ。
経験もレベルも違う。
彼は悟った。
だが、ゴロウは勝負を捨ててはいなかった。
目の奥に闘志の炎が揺らめいていた
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