95: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/10/27(金) 18:48:12.51 ID:23i0x2er0
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――とまぁ、その結果としての肩揉みだ。
かれこれあれから十分弱、俺は丸椅子に座った歌織さんの肩を
もみもみもみもみ揉み続けて今に至っていたというワケである。
そろそろ指だってしんどしいし、仕事にも戻らないといけないし、
できることならこの辺で姉弟ごっこにも満足してもらいたかったのに……。
「……二人とも何をしてるのかしら?」
そこに、タイミングよくやって来たのが我らが頼れるこのみ姉さん。
彼女は俺たち二人を凝視すると、「はは〜ん」と頷きこう言った。
「ズバリ、女王様とその下僕!」
「伊織の命令じゃあるまいし、歌織さんがそんなことを望みますか!」
「なら、新手のアルバイト? 副業もほどほどにしなさいよ〜」
そうしてこのみさんは自分も丸椅子を持ち出すと、それを歌織さんの隣にトンと置き。
「よっ……こらしょっと」
ポスンとその上に腰かける……その小さく可愛らしい背中をマッサージ中の俺に向けて。
「……あー、もしもしこのみさん?」
「ん、順番待ち」
ああ、やっぱり。
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