6: ◆BEcuACNawuaE[saga]
2017/09/18(月) 21:21:16.07 ID:7RDyd5GI0
「どうしてお前はこんなに俺を夢中にさせるんだ? どうしてお前はこんなに美しいんだ? どうしてお前は……」
そんな問いかけをしても、返ってくる言葉なんてない。
そんなことはわかりきっているのに、俺の口からは言葉が止まらない。
「□□……好きだよ」
俺の恋心を象徴する言葉が口から出た時だった。
「ふうん……なかなか素敵な部屋だね。××くん」
「!? な、え!?」
空耳。瞬時にそんな言葉が俺の頭をよぎったが、今の声はそれではないことが俺の頭は理解していた。
だけどそんなはずはない。俺の心を掴んで止まない、そいつの声がここで聞こえるはずがない。
しかし、ゆっくり振り返った俺の目に映ったのは――
「しかしこんなに大量に写真を撮ってたんだね。僕もちょっとびっくりしてるよ」
「□□……!? なんで……!?」
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