【モバマスSS】世にも奇妙なシンデレラ
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161:名無しNIPPER[saga]
2017/09/14(木) 21:15:41.79 ID:QOYRkH000
「おい小梅、お前夜中にコンビニにいたろ。あんな遅くまで出歩くと危ねェから気ィつけろよ?」

「先週のあの映画、小梅も観に行ってたのね。席も離れてたし、観終わったあとはいないんだもの。目が合ったけど私と気付かなかった?」

「喫茶店の奥の席でパフェ食べてるところ、お店の外から見つけたんだけど……小梅ちゃん、ひとりであんなにおっきいパフェ頼むんだってびっくりしちゃった。今度一緒に食べようね♪」
以下略 AAS



162:名無しNIPPER[saga]
2017/09/14(木) 21:20:10.53 ID:QOYRkH000
そうやって、覚えのない目撃談が日に日に増えている。

1度なら、珍しいなって。
2度なら、こんな偶然もあるんだって。
でも、それが何度も起こると、もうこれは単なる見間違いでも偶然でもない。
以下略 AAS



163:名無しNIPPER[saga]
2017/09/14(木) 21:23:28.30 ID:QOYRkH000
……


「――それで、ドッペルゲンガーがいるとして……小梅ちゃんはどうしたいんだ?」

以下略 AAS



164:名無しNIPPER[saga]
2017/09/14(木) 21:27:45.78 ID:QOYRkH000
それから3人で事務所に行って、みんなに話を訊いて回った。
私を見かけた日、場所、時間、何をしていたか。
傍から見たら自分のことを訊いていることになるので、みんな不思議そうな顔をしてた。

街の雑踏、駅のホーム、ゲームセンター、図書館。
以下略 AAS



165:名無しNIPPER[saga]
2017/09/14(木) 21:36:33.79 ID:QOYRkH000
決定的だったのは、藍子ちゃん。
散歩中に公園へ立ち寄ったとき、花壇のお花を見つめる『私』を見つけたみたい。
もちろん、私は公園に行ってもいない日のこと。


以下略 AAS



166:名無しNIPPER[saga]
2017/09/14(木) 21:40:27.01 ID:QOYRkH000
事務所にいたみんなから一通り話を聞けたから、情報をまとめてみることにした。
地図アプリで目撃された場所にピンをさしていくと、普段私がお出かけする範囲とほとんど同じだった。
時間は朝から深夜までと、かなり幅広い。
ただ、平日の昼だけはほとんど目撃証言がなかった。
昼に現れるのは基本的に土日だけど、全く姿を見せない日も多い。
以下略 AAS



167:名無しNIPPER[saga]
2017/09/14(木) 21:43:51.44 ID:QOYRkH000
「あれ……これって、もしかして……」


バッグからスケジュール帳を取り出したら、ホワイトボードと交互に眺めて照らし合わせてみる。

以下略 AAS



168:名無しNIPPER[saga]
2017/09/14(木) 21:45:06.29 ID:QOYRkH000
「小梅さん? なにかわかったんですか?」


でも、これってつまり。

以下略 AAS



169:名無しNIPPER[saga]
2017/09/14(木) 21:48:45.27 ID:QOYRkH000
幸子ちゃんと輝子ちゃんにこれ以上心配されないように普段通りのふりをしながら、寮まで帰ってきた。
こんなときに演技のレッスンが役に立つなんて思わなかったなぁ。

部屋に戻ったら、必要なものを準備するために棚を漁る。
たしかここに仕舞ってる筈なんだけど。
以下略 AAS



170:名無しNIPPER[saga]
2017/09/14(木) 21:55:53.89 ID:QOYRkH000
「あった……」


専用の真っ黒なバッグは、棚の奥の暗闇に融け込んでいた。
薄らかかった埃をはたいて開けてみると、中身はほぼ未使用のビデオカメラ。
以下略 AAS



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