163:名無しNIPPER[saga]
2017/09/14(木) 21:23:28.30 ID:QOYRkH000
……
…
「――それで、ドッペルゲンガーがいるとして……小梅ちゃんはどうしたいんだ?」
休日。私の部屋に遊びに来ていた幸子ちゃんと輝子ちゃんに、いままでのことを話してみた。
私の話を一通り聞いたあと、輝子ちゃんがメロンソーダを飲みながら訊ねてくる。
「うーん……会って話してみたい、かな……」
「駄目ですよ! 本人がドッペルゲンガーに会ったら死んじゃんですよ!」
「幸子ちゃん、よく知ってるね……」
「小梅さんのおかげで幽霊とかゾンビに詳しくなりましたよ……ボクの瞳の黒いうちは会わせませんからね!」
「でも、せっかくならお話ししてみたい……」
「駄目ったら駄目です!」
こうなった幸子ちゃんは中々折れない。
私のことを心配してこんなに止めてくれるってことが嬉しくもあって、でも、会って話してみたい気持ちも確かにあって。
「ぐ、偶然出会ってもマズイし……まずは、どこで見かけたかを詳しく知っておくのがいいんじゃないかな?」
間に入った輝子ちゃんの提案に幸子ちゃんは「居場所がわかっても会わせませんからね」と、念を押しながらしぶしぶ頷いた。
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