166:名無しNIPPER[saga]
2017/09/14(木) 21:40:27.01 ID:QOYRkH000
事務所にいたみんなから一通り話を聞けたから、情報をまとめてみることにした。
地図アプリで目撃された場所にピンをさしていくと、普段私がお出かけする範囲とほとんど同じだった。
時間は朝から深夜までと、かなり幅広い。
ただ、平日の昼だけはほとんど目撃証言がなかった。
昼に現れるのは基本的に土日だけど、全く姿を見せない日も多い。
「現れる条件や順番、何でもいいので気付いたことはありますか?」
「同時に別の場所で現れたことはないみたい、だね」
「確かにそうみたいですね。つまり小梅さんのドッペルゲンガーはひとりだけ?」
「いや、単に見つかってないだけかもしれない……小梅ちゃんは、なにか気付いたこと、ある?」
会議室のホワイトボードに箇条書きされた目撃情報に視線を移す。
曜日や時間に偏りがあるけれど、その偏りがどんな法則なのかまではわからない。
でも、何かが引っかかってる感じがする。
目の前に書かれた偏り方に、何だか覚えがあるような……。
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