70:名無しNIPPER[saga]
2017/08/17(木) 23:29:32.39 ID:pXJ6Ifkk0
――――。
しばらく、沈黙が流れ――。
「……はい」
観念したように、私が返事をすると、夕美さんは息を一つ吐きました。
「言い辛いことだったら、何も言わなくて、いいよ。言えるようになったらで、いいから」
夕美さんも、とても言葉を選んでいるような――いや――。
「ただ……肇ちゃんを追い詰めているものが、私のせいじゃなければ、いいなって……」
単純に、とても声が小さくて――まるで、必死に泣くのを堪えているような、そんな声でした。
「ごめんね……自分でも、自意識過剰だ、って思う」
「いえ……! ……私こそ、すみません」
――――。
114Res/87.04 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20