「藤原肇がそれを割る日」
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53:名無しNIPPER[saga]
2017/08/17(木) 21:48:39.11 ID:pXJ6Ifkk0
 そんな些細なことだけではありません。

 成型が佳境に近づくと、作品の仕上げ方についても、私とおじいちゃんはさらに喧嘩するようになりました。


 篦目の付け方、口の傾斜のさせ方等――もちろん、長年の経験に基づくおじいちゃんの小言には、耳を傾けるべきと頭では分かります。

 ですが、これは私が夕美さんにプレゼントするものです。

 最終的には、私の意思を尊重してほしいのですが、おじいちゃんも譲りません。

 むぅ――!


「何か、おじいちゃんが二人になったみたいやねぇ」

 お雑煮を食べながら、ムッツリとしかめ面をする私達を見て、お母さんが呆れて笑いました。


 絶対に、良いものにしなくては――。



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