「藤原肇がそれを割る日」
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52:名無しNIPPER[saga]
2017/08/17(木) 21:46:23.09 ID:pXJ6Ifkk0
 お正月以降、まとまったお休みを取れる保証はありません。

 この期間でどこまで手応えを掴み、完成度を高められるかが勝負です。


 ちょっとでも気を抜くと、おじいちゃんの檄が飛びます。

 レッスンの先生より、やはりおじいちゃんの方が厳しいと、改めて思います。

 ですが、当然、へこたれる訳にはいきません。

 おじいちゃんが何のために、どのような思いで、私を叱責するのか。

 アイドルを始める前から、それだけは既に見極めているからです。


 ただ、ずっと作業をしていると、どうしても手が痺れます。

 手拭いに巻かれた頭が汗で蒸れ、少し痒いので、孫の手を取ろうとすると、おじいちゃんが怒ります。


 痒くなるなど土に集中してない証拠だ、って、そんなこと言ったってしょうがないでしょ!

 構わず孫の手で頭をボリボリ掻きます。

 おじいちゃんうるさい。ちゃんとシャンプーしとるわ。もうっ。


 どれだけ衝突があろうと、絶対に良いものにしたいのです。



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