141:名無しNIPPER
2017/08/09(水) 17:45:54.08 ID:hojLDG6p0
「あの女、貴様はちゃんと教育しているか??」
宇和島基地の司令は私に向かってそう尋ねた。
「もちろんです。およそ一か月で准尉に昇格できる試験を受けられる権利を得るくらいには教育させています」
「違う!」
彼は、腹を震わせそう怒鳴った。
「あの女は、敬語というのを知らんのか。曹長の身分の癖に、谷風や、更には我に対しても生意気な口で話しかけてきた」
「そういう性格でして……」
「もしや司令官である貴様に対しても敬語を使わんのか」
「ええ、そういう性格ですから……」
もしやも何も、妹が兄に対して敬語を使う訳ないじゃないか。
というか、谷風も私に対して敬語ではなかった気がするが。
「貴様は甘い! 敬語が話せない艦娘の司令官だなんて、それだけでも貴様の昇進や評価響くぞ。
……あの女が敬語を使わないことがあったら、土下座させて尻を素手で叩くぐらいの調教をしてもいいんだからな」
私はそれにははいも何も答えられなかった。と言うかそんなの出来る訳ないだろ!
妹のほうをちらと見ると、彼女は口を固く閉ざしていたが、その目は怒りに満ちていているのが兄の目からは直ぐに分かった。
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