136:名無しNIPPER
2017/08/09(水) 17:38:44.91 ID:hojLDG6p0
「いやぁ、五月雨中尉は強い。でも本気じゃないのが残念。あたしはもっと五月雨中尉に動いて欲しいんだけどね……」
「戦では体力消耗しない様にできる限り動かないのが基本だから、無駄な動きをしていないだけ。もちろん、避けることに関して言えば私も本気ですよ。谷風ちゃんの砲撃は正確だから、ちょっとでも気を抜かしたら当たっちゃうよ」
「くぅう、そう言ってくれると有難い。でも、あてなきゃ意味がない!」
谷風はそう叫ぶと、急速で旋回して五月雨と距離をとろうとした。
が、五月雨がここに来て谷風を追いかけはじめた。
「お尻、私に見せちゃっていいのかなっ??」
その五月雨の声に私はまたもゾクゾクしてしまった。というか、今の五月雨は何時もの五月雨と違う人間のような気がした。
「……なぁ、北上、五月雨って戦いになるとこんな感じなの?」
「うん、そだよー。冷静で好戦的で凛としてて、かっこいいよ〜。でも、今のはなんかちょっと違うし異常だね。司令、さっき五月雨ちゃんを怒らせる事でもしたの??」
「あ、ああ。彼女を呼びに入った時、トイレに入ってたみたいで、それにも関わらず大きな声で呼んでしまったから怒ったみたい……」
妹は「ふーん」と言って、五月雨のほうを見る。
すでに五月雨は谷風の後ろをとっており、距離は離されているものの、このままではもう少しでフィールドの外枠近くにまで達するだろう。
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