137:名無しNIPPER
2017/08/09(水) 17:40:52.02 ID:hojLDG6p0
と、谷風の無線から短信音が響く。谷風は左旋回を始めた。加えて、速度も落ちている。
それを五月雨は見逃さず、旋回中の谷風を後方から狙い撃ちながら、距離を狭めていった。
「あいたっ、ももに当たりやがった!」
谷風が無線越しに声を上げる。一方で五月雨はじりじりと近づきながら的確に谷風のふとももを狙い撃ちする。
谷風は逃げまどったが、足に被弾するたび、速力が落ちていった。
「ひゃっ、あんっ! うぐぐぐっ、五月雨ちゅーい、私のももばかり狙ってどうする??」
「谷風ちゃん得意の速力を封じさせて戦意を喪失させてあげているんですよー。相手の得意とする戦力を封じるのは戦いのキホンっ。
相手が、射撃が得意なら砲門を狙い、雷撃が得意なら雷装を狙い、速力が自慢なら脚を狙い撃つことで、決定打を防ぐだけじゃなく、相手の戦意を喪失させちゃうこともできるからね! でも、これは射撃が得意な子に限りますが〜」
五月雨は胸を張って得意気に言うと、更に谷風のももを狙い撃ちした。
「あっ、いたいよっ、はぅっ。まだ、あたしは撃つ事ができるっつうのに、何を弱気になってるんだっ。あっ、いたっ! うぐぐ!」
谷風は五月雨になんとか撃ち返すが、もう正確な射撃は出来ておらず、五月雨は避けることなく、更に近づきながら砲撃を続けた。
「ちょっ、司令官! 明日の昇進試験もあるんだから、このぐらいにしてあげてよ! 私が昇進できなかったらどうしてくれるの??」
妹が私の肩をどつく。私は我に返った。
「あ、ああ、ごめん。そうだな、谷風はよく頑張った」
「うん、早く演習を終わりにしてあげて!」
214Res/213.95 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20