包みに籠めた気持ち
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1: ◆K5gei8GTyk[saga]
2017/08/06(日) 23:36:32.07 ID:ao4zzOCX0
一次創作です。
短いかも。

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2: ◆K5gei8GTyk[saga]
2017/08/06(日) 23:37:53.29 ID:ao4zzOCX0
 あたしは彼のことが好きだ。

 幼馴染で、家が隣で、元気だけが取り柄で、誰に対しても分け隔てなく優しくて、世界一かっこいい彼のことが。

 だけど向こうはあたしのことをただの仲のいいお隣さんとしか捉えていないみたいで、ふざけあって笑うことはあっても、喧嘩していがみ合うことはあっても、親友の領域を飛び出すことはないみたい。
以下略 AAS



3: ◆K5gei8GTyk[saga]
2017/08/06(日) 23:39:13.68 ID:ao4zzOCX0
 ある日、近い内に彼のお母さんが社員旅行だとかで一晩家を空けるらしいことを偶然耳にしたことが、すべての始まりだった。


 またとないチャンスだと思った。
 なにって、彼にお弁当を作ってあげられることが。
以下略 AAS



4: ◆K5gei8GTyk[saga]
2017/08/06(日) 23:41:37.04 ID:ao4zzOCX0
「おはよ、洋介」

「おお、あかり」

 特に約束するでもなく朝は一緒に登校する。当たり前の日常が嬉しい。
以下略 AAS



5: ◆K5gei8GTyk[saga]
2017/08/06(日) 23:42:52.11 ID:ao4zzOCX0
 彼はこともなげに言ってみせる。一度だけ静かに深呼吸をして、一息に話した。


「あたしでよかったら、お弁当作ってきたけど」

以下略 AAS



6: ◆K5gei8GTyk[saga]
2017/08/06(日) 23:46:11.72 ID:ao4zzOCX0
「いやまあ、そうかもしんないけどさ。それちゃんと食えるんだろうな?」

 からかうような彼の言葉に、へそを曲げてしまいそうになる。あたしが今日のためにどれだけ練習してきたと思ってるの。
 ほんと、デリカシーがないんだから。

以下略 AAS



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