3: ◆K5gei8GTyk[saga]
2017/08/06(日) 23:39:13.68 ID:ao4zzOCX0
ある日、近い内に彼のお母さんが社員旅行だとかで一晩家を空けるらしいことを偶然耳にしたことが、すべての始まりだった。
またとないチャンスだと思った。
なにって、彼にお弁当を作ってあげられることが。
小さい頃のこととはいえ、一緒にお風呂にも入った仲だし、漫画の趣味も聴く音楽の種類もお互いわかりきった上に合わないあたしに、いまになってできることは料理ぐらいだった。
簡単な料理くらいしかできないあたしだけど、ここで胃袋をがっちりと掴むことができたら、二人の距離は縮まるだろうか。
淡い期待に胸を膨らませながら、あたしはママに頼み込んで料理の特訓を始めた。
いざ、お弁当大作戦。
19Res/8.99 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20