包みに籠めた気持ち
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6: ◆K5gei8GTyk[saga]
2017/08/06(日) 23:46:11.72 ID:ao4zzOCX0
「いやまあ、そうかもしんないけどさ。それちゃんと食えるんだろうな?」

 からかうような彼の言葉に、へそを曲げてしまいそうになる。あたしが今日のためにどれだけ練習してきたと思ってるの。
 ほんと、デリカシーがないんだから。

「いらないなら、いいけど」

「うそうそ、いります、食わせてください!」

 意外なことに、彼は素直に頼み込んできた。
 お腹の都合半分、興味半分といった感じだろうか。

「最初からそう言えばいいの」


 それでもあたしは、それだけで緊張と安堵によってその場にへたりこんでしまいそうだった。



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