7: ◆K5gei8GTyk[saga]
2017/08/06(日) 23:47:05.51 ID:ao4zzOCX0
昼休みになって、彼と中庭のベンチまで連れ立って歩いた。
薄曇りの空からぼやけた太陽が、まだるっこしく照らしている。
セカンドバッグからお弁当の包みを取り出すと、彼に突きつけた。
包みを掴んだまま、断りを入れる。
「小さくて足りなくても、我慢してね」
「おう」
「……美味しかったら、我慢しないで言ってもいいから」
「任せとけって」
「……もしも不味くても、その、ちょっとは我慢してね」
「……あのさあ、早く食べたいんだけど」
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