2:名無しNIPPER
2017/06/13(火) 03:01:29.60 ID:7BtAPrvD0
ありす「ありがとうございます、Pさん」
そう言って彼女は俺に微笑む。この微笑みは今、俺だけに向けられている。
しかし、彼女の微笑みの全てを向けられる男は……俺ではない。
俺は控え室の扉に目を向ける。もうすぐ式が始まる。
新郎の彼も、隣の控え室から出て式場へと向かった頃だろうか。
3:名無しNIPPER
2017/06/13(火) 03:02:26.57 ID:7BtAPrvD0
式の開始の時間だ。彼女は時間ぴったりに席から立ち上がる。その一挙手一投足に彼女らしさが詰まっており自然と目頭が熱くなる。
ありす「Pさん、それではまた会場で」
4:名無しNIPPER
2017/06/13(火) 03:03:02.27 ID:7BtAPrvD0
ドアノブを捻り扉が開く。
P「橘っ!」
5:名無しNIPPER
2017/06/13(火) 03:05:01.07 ID:7BtAPrvD0
P「ありすぅぅぅぅ!!!」
ありす「うわっ!な、なんですかいきなり!ビックリするじゃないですか!」
P「あれ……?」
6:名無しNIPPER
2017/06/13(火) 03:06:35.73 ID:7BtAPrvD0
ふと自分の太ももに目をやる。先程まで俺の身体にかかっていたであろうブランケットがまだ名残惜しそうに太ももから膝に向かってかかっている。
P「ありす、ありがとな」
俺はそのブランケットを掴むとありすに渡す。
7:名無しNIPPER
2017/06/13(火) 03:07:14.99 ID:7BtAPrvD0
ふと、さっき見た夢について思い出す。今の彼女はまだ十二歳だが、いずれ誰かと結婚し家庭を持つだろう。その時、間違いなく『橘ありす』は『橘ありす』ではなくなっているのだ。
そうなった時、ありすと呼ばれるのが嫌な彼女を俺は何と呼ぶのだろうか。
P「なあ、ありす」
8:名無しNIPPER
2017/06/13(火) 03:08:50.00 ID:7BtAPrvD0
ありす「……………………ええ!?//」
しばらく考える素振りをしたかと思うと彼女は突然大きな声を上げた。
ありす「いや、でも、その、まだ早いですよそういうのは」
9:名無しNIPPER
2017/06/13(火) 03:11:43.96 ID:7BtAPrvD0
そんなに変な事を聞いただろうか。ありすは頬を赤らめ横目でしかこちらを見ない。
P「そんなに言いづらい呼び方なのか?」
ありす「えぇっ、いえ……別に……言いづらいのは……確かですけど……」
10:名無しNIPPER
2017/06/13(火) 03:12:12.62 ID:7BtAPrvD0
ありす「っ///」
そう指摘するとありすは更に顔を赤らめ勢いよく立ち上がるとそのまま事務所の扉を開き外へと出て行ってしまった。
P「あ、あれ……?」
11:名無しNIPPER[sage]
2017/06/13(火) 03:21:57.66 ID:GYNy8IWXo
全ての少女は大人になる
その時に新たな少女に乗り換えなければロリコンではなく
一人の女を子供の頃から愛する男だと証明される
12:名無しNIPPER[sage]
2017/06/13(火) 03:34:45.27 ID:3xp3bHnDO
仮面ライダーギャレン「え?」
アマガミ主人公「お?」
陸軍軍神一号「あ?」
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