21: ◆Rj0X.392Pk
2017/06/04(日) 21:07:59.08 ID:eT+S8Zf10
「……藍子はゆるふわって言われるのが嫌なのか?」
絞り出したのは、質問を質問で返すことだった。
それでも、彼にとっては会話を続けることが必要だった。
22: ◆Rj0X.392Pk
2017/06/04(日) 21:08:36.18 ID:eT+S8Zf10
「……俺がそんな認識を変えてやるよ。
藍子が自信を持てないなら何度だって魅力を伝える。
ゆるふわが辛いならそれが良いものなんだって思えるまで気持ちを伝えよう」
23: ◆Rj0X.392Pk
2017/06/04(日) 21:09:11.46 ID:eT+S8Zf10
「私は……」
「うん」
24: ◆Rj0X.392Pk
2017/06/04(日) 21:10:01.58 ID:eT+S8Zf10
――――――
「落ち着いたか?」
数分の後に、藍子は泣き止んだ。
25: ◆Rj0X.392Pk
2017/06/04(日) 21:10:33.14 ID:eT+S8Zf10
「さ、仕事に戻ろうか。まだ今日の仕事が残ってるもん、な……?」
彼の語尾から力が抜ける。
外を見たまま固まってしまったので藍子は釣られて視線を外に向ける。
26: ◆Rj0X.392Pk
2017/06/04(日) 21:11:23.52 ID:eT+S8Zf10
『私、アイドルの高森藍子です! みなさん、私に時間をくださいね。その代わり、最高の時間をみなさんにプレゼントしますから!』
27: ◆Rj0X.392Pk
2017/06/04(日) 21:14:15.89 ID:eT+S8Zf10
あーちゃんって時計壊さないのかなって考えてたらこんな作品ができました。
読んでくださった方、お付き合いくださった方。
ありがとうございました。
28:名無しNIPPER[sage]
2017/06/04(日) 23:26:17.28 ID:nX2eYt9r0
俺もあーちゃんに時間を奪われたいだけの人生だった
乙。
29:名無しNIPPER
2017/06/05(月) 00:47:40.48 ID:Fd7LTMC70
乙です。
着眼点が凄いというか、藍子ちゃんの新しい一面が見えて新鮮でした。次作も楽しみに待ってます。
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