22: ◆Rj0X.392Pk
2017/06/04(日) 21:08:36.18 ID:eT+S8Zf10
「……俺がそんな認識を変えてやるよ。
藍子が自信を持てないなら何度だって魅力を伝える。
ゆるふわが辛いならそれが良いものなんだって思えるまで気持ちを伝えよう」
「でも、私は……」
「俺が時計になって時間をしっかり管理しよう。なんたって俺には電池が必要ないからな。
まあ、正確性には欠けるだろうけど、だんだん精度も高めていこう」
これ以上何を伝えよう。
言葉を伝え、想いを伝え、あとは何を伝えるのか。
彼はもうしっかりと藍子のことを見ることができていた。
「なあ、藍子。アイドルにならないか?」
「……?」
「アイドルになって、LIVEをして、ファンの時間を奪っちゃおうよ。
もちろん物理的にじゃなくてさ、楽しくてあっという間に終わっちゃったって言わせようよ。
もーっと高森藍子を見ていたいってさ!」
カランとグラスの氷が音を立てた。
いつの間に届いていたのか気づかなかったが、まだ氷は全然大きい。
29Res/21.91 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20