25: ◆Rj0X.392Pk
2017/06/04(日) 21:10:33.14 ID:eT+S8Zf10
「さ、仕事に戻ろうか。まだ今日の仕事が残ってるもん、な……?」
彼の語尾から力が抜ける。
外を見たまま固まってしまったので藍子は釣られて視線を外に向ける。
「……ええと、プロデューサーさん」
申し訳なさそうな言葉と、少しのイタズラ心をもって、
「私の時計になってくださいね?」
空は茜色に染まっていた。
「ど、どりょく、できるかなぁ……」
何とも頼りない声だけど、藍子はそれが心地よく感じた。
(プロデューサーさん。今はまだすぐに向き合えませんけど、見ていてくださいね。いつかきっと、ゆるふわに相応しくなりますから)
彼女の決意は固く結ばれる。
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