24: ◆Rj0X.392Pk
2017/06/04(日) 21:10:01.58 ID:eT+S8Zf10
――――――
「落ち着いたか?」
数分の後に、藍子は泣き止んだ。
いまだ瞳は赤く充血しているが、もう恐怖の色は微塵もなくなっていた。
「……はい。みっともないところをお見せしました」
「みっともなくなんてないさ。そうやって成長していけばいい」
「もぉー。また泣きそうになることを言うのはやめてください!」
藍子から自然と笑みがこぼれた。
顔はぐちゃぐちゃでも、今まで見たなかで一番綺麗な表情だった。
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