53:名無しNIPPER[saga]
2017/05/29(月) 02:29:10.80 ID:hMuE1s630
一歩引いてしまって、関係を進めようとしなかった。
なら、今の結果は当然だと思う。仕方がないと思う。
「おじさん、ソフトクリーム二つください」
54:名無しNIPPER[saga]
2017/05/29(月) 02:39:04.82 ID:hMuE1s630
梨子ちゃんはまだハンカチを目元に当てていて、私が砂利を踏んだ音にびくりとした。
「はい、どうぞ」
「え、あ、曜ちゃん……ありがと」
55:名無しNIPPER[saga]
2017/05/29(月) 02:57:53.33 ID:hMuE1s630
「ありがと、もう、平気だから」
小さな舌でクリームを舐める。
それは強がりだ。分かってしまうくらいには、今日は梨子ちゃんはどこかおかしかった。
素直になって欲しいし、千歌ちゃんみたいに何でも話して欲しい。
56:名無しNIPPER[saga]
2017/05/29(月) 02:58:24.37 ID:hMuE1s630
今日はここまで
また
57:名無しNIPPER[sage]
2017/05/29(月) 03:10:17.14 ID:MwrA5p+ho
ここからどうなっていくか楽しみ
勢いよく胸くそというのが、どのくらいのことなのか
58:名無しNIPPER[saga]
2017/05/29(月) 16:38:33.75 ID:5UmJj5jy0
>>57
殺し合いとかはおきないです
59:名無しNIPPER[saga]
2017/05/29(月) 17:17:33.64 ID:5UmJj5jy0
「って言ったらびっくりする?」
私は何も言えないまま固まっていた。
「おーい、曜ちゃん」
60:名無しNIPPER[saga]
2017/05/29(月) 17:53:13.83 ID:5UmJj5jy0
「……あのね、私、千歌ちゃんに天使みたいって言われたの、私と出会えたのは奇跡なんだって」
確かに、不思議な出会いだったと聞いている。
海に一緒に落ちたんだっけ。
61:名無しNIPPER[saga]
2017/05/29(月) 18:04:48.67 ID:5UmJj5jy0
「で、好きでもないのに付き合って、悩んでるってこと?」
「まとめると、そう、です」
梨子ちゃんは深いため息を吐いた。
62:名無しNIPPER[saga]
2017/05/29(月) 18:19:07.55 ID:5UmJj5jy0
ああ、でも一番恐ろしいのは自分だ。
梨子ちゃんが、千歌ちゃんに全く好意を寄せてないことが、嬉しくてたまらないんだから。
千歌ちゃんが、一ヶ月経って、梨子ちゃんと別れてしまえば、彼女の事を慰めることができる。
私はそれを自然に行える立場にある。
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