61:名無しNIPPER[saga]
2017/05/29(月) 18:04:48.67 ID:5UmJj5jy0
「で、好きでもないのに付き合って、悩んでるってこと?」
「まとめると、そう、です」
梨子ちゃんは深いため息を吐いた。
ため息を吐きたいのは私もだった。
「なんでそんな状態のまま、二人とも私にカミングアウトしてきたのさ」
混乱するじゃんか。
だいたい、別れたりしたらどうするのさ。
「死なばもろとも……」
梨子ちゃんがぼそりと呟いた。
なんて理不尽な。
「いくら私でも、そんな博打乗れないよ。どうするの、これから一ヶ月耐えるの?」
「千歌ちゃんが、私の事好きじゃなくなったら……解決するのよ」
「怖い事言わないでよ、梨子ちゃん」
「だって、契約期間が終わっても、千歌ちゃんの気持ちが消えなかったら? 針のむしろなのよ? それは、曜ちゃんも同じよ?」
まさか、それを利用するために、私に伝えたのか。
梨子ちゃん、恐ろしい子。
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