ハルヒ「古泉くんの子どもだったらあんな放蕩息子に育ってないわよ」
1- 20
55:名無しNIPPER[saga]
2017/05/20(土) 19:32:55.99 ID:0zLMCoDIo


柊さんに続き自動ドアから入ると、右手にすぐ貸出返却受付カウンターがある。
姿勢の良い人影に目を引かれると、
さらりとしたショートカットの女性の司書さんがいた。

その人はこちらにゆっくりと顔を向けた。シンプルな白いブラウスがとてもよく似合った、
知的な感じのするきれいな方だ。


長門「………………」


公共施設の運営が何でも民間委託の今時、珍しい昔ながらの物静かな司書さんのようだ。
でも不思議と、沈黙をもって迎えられても嫌な感じがしない。きっと、いい人なのだろう。
こちらをじっと見る目にもほのかに温かい雰囲気を感じる。

また今度本を借りに来ようかな、と思いつつ素通りするものだと思っていると、

古泉「長門さん、この子が小坂幸です」

と紹介された。
そう言えば、一さんがお名前を口にしていた方。慌ててお辞儀をする。

サキ「初めまして、小坂です。よろしくお願いします」

顔を上げると、長門さんが静かに椅子から立ち上がるところだった。

長門「朝倉涼子があなたに迷惑を掛けた」

僅かに頭を下げながらおっしゃった。そうか。朝倉さんの知り合いの方だったんだ。

サキ「あ、いいんです。一さんが守ってくれたみたいですから」

長門「そう」

古泉「ちょっと奥の部屋をお借りします」

長門「そう」

淡々とした会話だけ交わすと柊さんは歩き出した。
わたしはもう一度お辞儀をしてから、ついていく。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
153Res/200.98 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice