ハルヒ「古泉くんの子どもだったらあんな放蕩息子に育ってないわよ」
1- 20
135:名無しNIPPER[saga]
2017/06/04(日) 15:57:43.53 ID:cQX9e7Qho
サキ「七重は……あんたをずっと心配して……ずっと待って……、
   おじさんだって、おばさんだって」

後は、自分の嗚咽が聞こえるばかりだった。人前で泣くのは子供の時以来だ。
涙の粒が、すうっと下に、神人達の暴れる中にこぼれ落ちていく。


静かに、今殴った相手とは思えないほど心のこもった声が返ってくる。

一「……すまん。サキの言う通りだ。俺は親不孝で、情けねえ兄貴だ」

違う。

サキ「……」

わたしは嘘つきだ。

一「サキにも。こんなに七重を心配してくれて」

サキ「……たしだって」

一「……?」



サキ「わたしだって七重に会いたいよ!! 今すぐ会いたいッ!!」



一「サキ……」

サキ「会って、ナナに、ちゃんと……」

一「……ありがとう。そんなに七重を思ってくれて。
  ……どうか頼む。君と七重の力が必要なんだ」

顔を上げると、目の前で不自然なくらい思いっきり頭を下げている。

サキ「……約束して」

わたしの言葉に一さんは顔を上げて、

一「何を」

わたしを見上げながら尋ねる。

サキ「この戦いが終わったら、ずっと七重の側にいるって。七重がお嫁にいくまでよ。
   今まで寂しい思いをさせた分ずっとおじさんとおばさんと七重のそばにいてあげて」

一「……わかった」

ハッキリそう聞きとれた。

サキ「……どうすんの」

一「……?」

サキ「どうやってナナをここに呼ぶのよ」

一「……これを。俺の携帯を使ってくれ」


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
153Res/200.98 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice