ハルヒ「古泉くんの子どもだったらあんな放蕩息子に育ってないわよ」
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100:名無しNIPPER[saga]
2017/05/28(日) 20:44:53.12 ID:qwwVVpwco

とりあえず涼宮家の上がりかまちにカバンだけ置かせてもらったわたしだが、
そこで七重が、

七重「ごめん、ちょっと待ってて」

二階へ上がっていったので、七重の祖父母に声を掛け、脱衣所を借りることにした。
ジャージに(今日は運良く体育があった)着替える必要がある。
なにせ、やつと来たら……。

庭で狂喜しているジョンに、前足であちこちどつかれながら、鎖をリードにつなぎ換える。

待ち切れないと訴えるように盛んに息荒く舌を出す顔に掛かっている首輪の、
金具の付けかえが終わるや否や、持ち手のいないリードをつけたまま犬は駆け出し、
門扉の前で、発走準備完了をしきりにアピールする。


相変わらずの欲求に一直線な姿勢に感心していると、閉鎖空間が開く気配がした。
ここから東に数十キロ離れた、関西圏の中心都市の辺りだ。


と、カチャッと玄関ドアが静かに、狭く開いて、七重が出てきた。
玄関へ元気よく出発の挨拶をしてドアを閉め、鍵をかける。
その肩にはお手製の手提げが掛かっていた。 

七重「お待たせ」

ちょっとはトレーニングの成果をと考え、わたしがリードの輪の中に手首を通した。
七重は脇で綱を握る。

サキ「行こっか」

門扉を開くと、ジョンは足を踏ん張って、わたし達を前へ引っ張った。やっぱり力が強い。



なんとか散歩を維持しながら、図書館分館前まで来ると、
七重はペロッと小さく舌を出し、手提げをかけた肩をこちらに上げてみせ、

七重「長門さんに、だいぶ前から借りてたの」

と図書館の中へ入っていった。ジョンはおすわりくらいは言うことを聞く。

長門さんから借りていたのは、あの宇宙の広間の奥にある部屋の、長門蔵書の一冊だろう。
あやつ、カギをだいぶ前から持ってたことを隠してたな、出てきたらとっちめてやらねば。
あんな素敵な場所があることを黙っていたなんて。

そう考えているとふと、舌を出しハッハと息をしているジョンと目が合った。



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