ハルヒ「古泉くんの子どもだったらあんな放蕩息子に育ってないわよ」
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101:名無しNIPPER[saga]
2017/05/28(日) 20:48:23.69 ID:qwwVVpwco


走るなよ、絶対に走るなよ……。

わたしの目を見て何を勘違いしたのか、
リードとわたしの片腕がたちまちビンっと直線に伸びる。

サキ「のわあっ」

それから、猪突猛進と化したジョンに駅前公園に向かって引っ張っていかれ、
三十分ほど公園内を恣意的に駆け回るはめになった。


なんとか言う事を聞かせて(というよりはジョンの気が済んだらしい)、
トイレ袋を片手にやっと涼宮家に戻ってくると、
七重が家の前にいた。図書館から出てくるとわたしとジョンが忽然と姿を消していて、
周りにも見当たらないのでしょうがなく帰ってくるのを門前で待っていたらしい。
一人にされたおかげで目に遭ったと言おうと思ったが、どこか様子がおかしい。

サキ「どうしたの?」

七重は逡巡していたが、わたしがジョンを再びつないでいる間に、
お皿に水を汲んできて言った。


七重「さっき、柊さんが…」


あのプラネタリウム広間で、急いでドアから出てきた柊さんを見かけたらしい。
かなり緊迫した様子ですぐに次のドアを開けて出て行ったので、
ろくに話をすることもできなかった、と。

突然、柊さんと森さんの言葉が頭の中をかすめた。

いつも通りだと思う時こそ……。

さっきの閉鎖空間はまだ消えていない。
そういえば、いつもならもっと早く気配が消えるはずなのに。
今さらながら胸騒ぎがし始めた。




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