ハルヒ「古泉くんの子どもだったらあんな放蕩息子に育ってないわよ」
↓
1-
覧
板
20
99
:
名無しNIPPER
[saga]
2017/05/28(日) 20:41:52.46 ID:qwwVVpwco
思えば、その日の慌ただしさは学校の帰り道から始まっていた。
七重とわたしが光陽園駅前でしゃべっていると、おばさんの呼ぶ声がした。
こちらに向かってくる姿はいつもどおり颯爽としているが、すこし奇妙な点がある。
その手に重さをものともせずにぶらさげている、
食材を詰め込んだ買い物袋からはごぼうが突き出している。
あれではどう見ても涼宮家の通常時の冷蔵庫内適正量をオーバーしてしまうはず。
昨日、わたし達が調達したばかりだから。
おばさんはやりくり上手だけど、
セールにつられて買い込んで食材を無駄にしてしまうようなことはしないのだ。
サキ「おばさん、こんにちは」
ハルヒ「二人ともおかえり。七重、あたし川井さんとこにご飯作りにいくから、
あんた晩ご飯作っといてくれる?」
七重「あ、そうなん、わかった」
川井さん?
ハルヒ「そ。あそこ、おばあちゃんが頑張って一人暮らししてるでしょう?
息子さん夫婦も呼びたいと思ってるんだけど、
ここを離れたくないみたいで。でも掃除が行き届かないとこがあるじゃない?
見るに見かねた息子さんが三日前ホコリ被ってる戸棚拭いてくれたらしいのよね、 食器まで全部出して。
それが、戻した皿の配置が気に入らなかったみたいで、
息子さんが帰ったあと、一人で全部直したらしいのよ。
それがたたったのか、次の日起きたら腰を抜かしちゃって。
で、動けるようになるまで近所で交替で炊事とか掃除とかの世話してるの。
じゃあ、頼むわね」
合点がいったものの、
いそいそと歩いていくおばさんのすらっとした背中を見送ってると、ふいに思い当たった。
サキ「あ、ジョン」
七重「そうだ、ジョン……」
わたし達は顔を見合わせた。
普段はおばさんが夕刻にしているジョンの散歩をさせなければいけない。しかし。
犬という生きものがひたすら人間に従順だと考えるのは大きな間違いで、
実際はげんきんに人を見る。
七重が子犬の頃に拾ってきたこの雑種の大型犬は、
決して噛みはしないが何せ力が強く、しかも何を求めてか、すぐに走りたがる癖がある。
それが普段エサをやっているおばさんや、
休日にシャンプーしてるおじさんには恩を感じてか、外に出ても言う事を聞くのに、
七重やわたしは完全に同類の仲間と思われてるらしく、
二人がかりでやっと散歩が散走にならずにすむくらいだ。
<<前のレス[*]
|
次のレス[#]>>
153Res/200.98 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
書[5]
板[3]
1-[1]
l20
ハルヒ「古泉くんの子どもだったらあんな放蕩息子に育ってないわよ」-SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1494741419/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice