367: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/06/15(木) 00:23:21.68 ID:qoUzhAK/0
(;'A`)「……前線よりCP、侵入した敵艦隊の概要を教えてくれ」
(=;゚ω゚)ノ《右翼、パンコウ区防衛線正面にリ級通常型2、ル級flagship1、タ級flagship1!
また左翼トレプトゥ=ケーペニック防衛線正面に、敵艦影1!》
368: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/06/15(木) 01:04:13.55 ID:qoUzhAK/0
戦車砲と艦砲射撃の音、銃声が壮絶に混ざりあい辺りを満たす。だが、俺の耳にはそれらの騒音より遙かに重く、大きく、イヨウ中佐の淡々とした語りが響く。
(=゚ω゚)ノ《言いたくないけれど、最早大勢は決したよぅ。ベルリン放棄と聞いてGraf ZeppelinはともかくBismarckは烈火の如く怒っていたけれど、彼女にも戦況の詳細を話してなんとか納得して貰ったよぅ……まさか戦艦がバイクで乗り込んでくるなんて、ヴァルハラへの土産話には丁度いいよぅ》
中佐はそう言って、自嘲気味に乾いた笑い声を上げた。
369: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/06/15(木) 01:14:41.54 ID:qoUzhAK/0
('A`)「────ツン」
ξ;゚听)ξ「何よ!リ級の奴ならすこしずつダメージは蓄積してるけど」
('A`)「退却の指揮は任せた」
370: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2017/06/15(木) 01:20:45.98 ID:qoUzhAK/0
今更新ここまでです
371:名無しNIPPER[sage]
2017/06/15(木) 02:06:18.74 ID:mVbCGBT3o
おつ
状況は最悪、だけど
いいねいいね、ここにきて無理で道理を押し通そうとするドクオは格好いいね
372: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/06/19(月) 22:32:35.86 ID:3i1wtBQb0
脇腹の鈍い痛みを堪え、レオパルト1の影から飛び出す。包囲下でリ級への攻撃を続ける兵士達の後ろを駈け抜けて、一直線に向かった先はロ級の砲撃で吹き飛ばされた輸送トラックの傍。
(;//‰ ゚)「ドク!?」
(=;゚ω゚)ノ《少尉!一刻も早く退却を開始しろ、聞いているのかよぅ!?》
373: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/06/19(月) 22:48:05.21 ID:3i1wtBQb0
('A`)「……中佐」
(=#゚ω゚)ノ《マントイフェル少尉、繰り返すが命令だ!!速やかに部隊を纏めて帰還を───》
('A`)「30分だけ時間を下さい。
374:名無しNIPPER[sage]
2017/06/19(月) 22:52:07.61 ID:SnO+Pgh0o
カワサキか……
375: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/06/19(月) 23:05:23.73 ID:3i1wtBQb0
─────ヤッパリ、君ハ面白イ人間ダ。
376: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/06/19(月) 23:14:49.96 ID:3i1wtBQb0
【彼女】は、砲火の中で一人笑う。紅の瞳を細め、真っ白な肌に僅かに血の気を差し、口元を自然に綻ばせ、笑う。
凄まじい砲弾と銃撃の中でも聞こえてきた、“あの人間”の叫び声。後に続いた、乗り物のエンジン音。
それらを耳にした瞬間、彼が“何をしようとしているのか”を正確に理解した【彼女】の身体は、心は、歓喜に震えた。
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