【デレマス】「先輩プロデューサーが過労で倒れた」
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65: ◆Z5wk4/jklI[saga]
2017/05/21(日) 00:21:08.11 ID:9pse+9K10
 春菜、比奈、マキノとともに楽屋に入ると、俺はがっくりと肩を落とした。
 普段やらないようなキャラクターを演じるととても気疲れする。
 マキノは俺たちから少し離れたあたりの壁に背あずけて、こちらを見ている。

「すいません、中断させてしまって」
以下略 AAS



66: ◆Z5wk4/jklI[saga]
2017/05/21(日) 00:22:18.45 ID:9pse+9K10
「……春菜ちゃん」

 春菜の背を優しく撫でていた比奈が、春菜の手を包むように握った。それから、真剣な眼で口を開く。

「まだ、アイドルなりたてのアタシがこんなことを言うのは、およびじゃないかもしれないっスけど」
以下略 AAS



67: ◆Z5wk4/jklI[saga]
2017/05/21(日) 00:24:44.29 ID:9pse+9K10
 扉を開けて、スタジオへと戻る。戻りながら、春菜をサポートするための覚悟を決めた。
 こんなとき、先輩ならどうするか。簡単だ、先輩なら単純に「春菜は眼鏡アイドルなので、眼鏡なしの写真はNG」と示すだけだ。

 なぜなら、先輩は敏腕だから。それを言って通すだけのバックグラウンドがあるから。
 俺にはそれはない。名の通ったカメラマンに、ペーペーのプロデューサーと、売れっ子でもないアイドルが生意気を言っていい理由はなにひとつない。だから、それ以外の方法だ。
以下略 AAS



68: ◆Z5wk4/jklI[saga]
2017/05/21(日) 00:25:42.25 ID:9pse+9K10
 スタジオを出ると、時刻はちょうど正午だった。
 とても天気がよく、雲一つない青空の中心に太陽が輝いている。
 俺は停めていた車のロックを解除する。三人に車に乗るよう促すと、春菜が俺の前にやってきた。

「プロデューサー、フォローしていただいて、ありがとうございました」春菜は嬉しそうに微笑む。「私、眼鏡は外したくないってちゃんと言おうと思ったんですけど、やっぱり一瞬戸惑っちゃって。プロデューサーが割って入ってくれて、嬉しかったです」
以下略 AAS



69: ◆Z5wk4/jklI[saga]
2017/05/21(日) 00:26:19.11 ID:9pse+9K10
 ――次のモデルの到着を待つスタジオの中、カメラマンは午前中の撮影資料をめくっていた。
 カメラマンの手は、上条春菜の資料のところで止まる。

「あー、こんなに眼鏡って書いてある。やっぱりあの子、眼鏡にこだわりあったんだねぇ。外すのNGだったのかなー」カメラマンは納得したようにうんうん頷く。「ってことは、あのプロデューサーの彼は、彼女の眼鏡をはずさせないために割り込んできたってことだね。もう、そのくらい、言ってくれたらよかったのになぁ」

以下略 AAS



70: ◆Z5wk4/jklI[saga]
2017/05/21(日) 00:27:30.77 ID:9pse+9K10
次回は28日予定です。たくさんアイドル出ます。
まだ続ける予定ですが、ひとまず次回で折り返し地点のつもりです。
どうぞお付き合いくださいまし。


71:名無しNIPPER[sage]
2017/05/21(日) 00:46:15.90 ID:DeB62n7Qo
いいじゃん(いいじゃん)


72:名無しNIPPER[sage]
2017/05/21(日) 02:12:18.15 ID:EQnHQOrO0
グダグダいいつついいプロデューサーじゃないか
直接言えたらカッコよかったけどこのプロデューサーにできることは最大限やったわな

おつ


73: ◆Z5wk4/jklI[sage saga]
2017/05/21(日) 10:09:00.75 ID:9pse+9K10
>>71
ありがとうございます(ありがとうございます)

>>72
ありがとうございます、創作Pにあまりお話もっていかせるのもどうかなとは思うんですが、
以下略 AAS



74:名無しNIPPER[sage]
2017/05/25(木) 07:14:09.29 ID:rV4XIh0/o
続き期待


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