【デレマス】「先輩プロデューサーが過労で倒れた」
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11: ◆Z5wk4/jklI[saga]
2017/05/01(月) 21:40:48.23 ID:z+wGLY660
「……」
空になった名刺入れを見る。
「とりあえず、これで今日のノルマは達成ってことで。戻るか」
12: ◆Z5wk4/jklI[saga]
2017/05/01(月) 21:42:16.32 ID:z+wGLY660
長々すいません。続きはまたすぐに。
13:名無しNIPPER[sage]
2017/05/01(月) 21:59:19.51 ID:FLWdQEwdo
期待
14: ◆Z5wk4/jklI[saga]
2017/05/01(月) 22:49:16.11 ID:z+wGLY660
現実をきちんと見据えたほうがいい。
世の中にはいくらかのトップアイドルがいる。
その下に多数の、旬が過ぎればすぐに世間から忘れられてしまうようなそこそこのアイドルがいる。
そしてそのさらに下には、アイドルになれなかった無数の普通の人間がいる。
15: ◆Z5wk4/jklI[saga]
2017/05/01(月) 22:51:52.87 ID:z+wGLY660
「ふんんぬうーーーーーーーーっ!」
プロダクションのロビーには力のこもった声が響きわたっていた。
入館ゲート付近に声の主を見つけて、予想が的中した俺は脱力した。
16: ◆Z5wk4/jklI[saga]
2017/05/01(月) 22:54:36.55 ID:z+wGLY660
「……ついてこなくてもいいんだぞ」
俺の言葉に、茜は大きく首を振った。
「いえっ! マネージャーも最初は雑用から! なんでも見学して慣れたいんです!」
17: ◆Z5wk4/jklI[saga]
2017/05/01(月) 22:56:52.62 ID:z+wGLY660
部屋に入る。確かにちらかっていた。
だが不潔というほどではない。嫌な臭いなどは漂ってこない。
机の上にはデスクトップパソコンと液晶ペンタブレット、それと大量の紙類。
ざっと見たところ、マンガの原稿のプリントアウトのようだ。
壁沿いに配置されているソファーにはタオルケットが畳まれている。
18: ◆Z5wk4/jklI[saga]
2017/05/01(月) 22:59:00.61 ID:z+wGLY660
「ええと、これは! なにをすればいいんでしょう!」
茜がそう尋ねると、比奈はふふふ、と低くあやしく笑って、マウスを二、三回クリックした。
パソコンの近くにあるプリンターが音を立て、なにかを印刷し始めた。
19: ◆Z5wk4/jklI[saga]
2017/05/01(月) 23:01:02.24 ID:z+wGLY660
ひとまず、観念して作業を開始することにした。
もし予定通りの助っ人が来れば、その時に事情を説明して交代すればいい。
俺は上司に、出先から直帰になる旨をメールで送信する。
それから作業指示に沿って、原稿をはじめようとし――
20: ◆Z5wk4/jklI[saga]
2017/05/01(月) 23:03:38.26 ID:z+wGLY660
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「お、終わった、っス……入稿、完了……!」
時刻は午前九時五十分。
そう言って比奈はそのままパソコンのそばの床に倒れ込んだ。
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