175:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/24(日) 18:17:55.99 ID:9Yx7nbA30
大井さんの無表情が怖いからだ。
蛇に睨まれた蛙の文字がふと脳裏をよぎる。たぶん蛙はこんな私と同じ状態になるのだろう。
176:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/24(日) 18:19:31.38 ID:9Yx7nbA30
だから大井さんの読み取ることができない無表情が恐ろしい。
ここまでやってくるのに様々なことがあり、それが拍車をかけているせいでもある。
177:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/24(日) 18:20:30.15 ID:9Yx7nbA30
大井さんは依然として同じだ。むしろ常にぱっちりと大きな瞳と、綺麗に整った二重が細まり、私を訝しむように見つめている。
私の予想だと頬を赤らめ、恥ずかしそうにしているはずだったのに、どうしてだ。球磨さん。
178:名無しNIPPER
2017/09/24(日) 18:21:52.56 ID:9Yx7nbA30
シーグラスにマニキュアを塗るように丁寧に作業しながら大井さんは言った。
大井「一体、どの面下げて、今更そんなこといいにきたんですか?もう遅いですよ。私は、「今の提督」にこれっぽっちも魅力を感じません。1ヶ月前に戻ってから言い直してください」
振られたのか私は。
179:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/24(日) 18:22:47.61 ID:9Yx7nbA30
私たちは、この鎮守府にそれなりに平和に暮らしてる。
ご飯をみんなで囲って、笑って、騒いで、どうでもいいことで一喜一憂する。
180:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/24(日) 18:24:36.55 ID:9Yx7nbA30
それ聞いて、私怖くなったんだよね。
だってそれは虚構だから。「提督」が創る偽りの幸せがみんなの拠り所だなんて。
181:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/24(日) 19:01:58.53 ID:9Yx7nbA30
今回はここまでです。また頑張ります。
182:名無しNIPPER[sage]
2017/09/26(火) 10:38:26.43 ID:eGC9jYSS0
楽しみにしているよ
183:名無しNIPPER[sage]
2017/10/15(日) 21:56:21.47 ID:JHkYN6Jv0
続きが楽しみだ!
184:名無しNIPPER[sage saga]
2017/10/21(土) 01:29:51.88 ID:+wWQUoMO0
私と大井さんの間に隔たれていた心の壁が、やっと少し崩されてきた頃の話。
球磨さんの剥き出しの警戒心も落ち着いて、北上さんと廊下ですれ違えば、にやにやと笑顔で挨拶するようになり始めた、みんな私との距離感を探り始めた時の話。
実はこの鎮守府さ、全滅するかしないかの瀬戸際に立ってたことがあったんだよ。
215Res/148.01 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20