178:名無しNIPPER
2017/09/24(日) 18:21:52.56 ID:9Yx7nbA30
シーグラスにマニキュアを塗るように丁寧に作業しながら大井さんは言った。
大井「一体、どの面下げて、今更そんなこといいにきたんですか?もう遅いですよ。私は、「今の提督」にこれっぽっちも魅力を感じません。1ヶ月前に戻ってから言い直してください」
振られたのか私は。
大井「....いつまでそこで正座しているつもりなんですか?私の返答はNOですよ、提督。わかったならさっさと」
提督「大井さん」
私は大井さんの言葉を遮った。
告白が失敗したのは大誤算だったけども、私は、大井さんに一つ。他に言わなくちゃいけないことがあるからだ。
大井さんの私に目もくれず作業をしている。それでもいい。
むしろ、そうしていてほしい。私はこれから、大井さんに本当に嫌われないといけないから。
大好きで仕方のない大井さんに嫌われること。生きる糧を失うのに等しい。
面と面を合わせ言ってしまえば、途中で私は言葉を見失ってしまうだろうから。都合がいいのかもしれない。
提督「そのまんまでいい。耳だけ私に向けてほしい」
私があの日、大井さんの告白に答えられなかった理由。それを言います。
私は目を瞑った。全ての感覚はこれから過去の贖罪を紡ぐことになる口に注がれる。
言い終わったら私、消えてもいい。そんな覚悟が私にはある。
提督「私、一度大井さんを殺そうとしたんだ」
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