63: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/04/24(月) 06:51:48.83 ID:Def+eai0O
いつも街に出る時に乗るバスも、今日の車窓からの景色は何だか新鮮に見えて。いつもより色付いて見えました。
きっと、隣にいる人のせいでしょうね。
司令官はと言えば、いつもの微笑。
相変わらず感情は見えにくいけれど…でも今日は、いつもより機嫌は良さそうで。気のせいでなきゃ良いなぁなんて。
64: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/04/24(月) 06:52:51.93 ID:Def+eai0O
それからは、いつも青葉がよく回るルートを歩きました。
服屋さんを見たり、青葉一押しのご飯屋さんに連れて行ってみたり。
どの瞬間もいつもとは違って見えて、カメラの中には画像が次々増えて…いつもは女の子ばかりで賑やかな休日ですが、こんな穏やかな休日は久しぶりだった気がします。
楽しい時間はあっという間で、少し日が傾いて来ました。
65: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/04/24(月) 06:54:16.26 ID:Def+eai0O
「学生時代に、仲間とこんな感じの場所でよく待ち合わせしてたんだ。
飲みに行く時もだし…その帰りも、こういう所に寄っては延々語ったりしてね。」
「青春ですねぇ。ふふ、お酒の失敗とかやっぱりあったんですか?」
66: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/04/24(月) 06:56:56.48 ID:Def+eai0O
「いつも大体6人でつるんでいてね、色々な事をやったよ。
車借りてキャンプにも行ったし、冬は年甲斐もなく雪合戦をしたなぁ。」
「今はその方達とは遊んだりしないんですか?」
67: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/04/24(月) 06:58:36.20 ID:Def+eai0O
「…司令官、寂しくないんですか?」
「“今は”ね。鎮守府の皆もいてくれるし。勿論青葉も。」
今は、かぁ…今までの話を聞く限り、扶桑さんと別れたのもその件の後で。
68: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/04/24(月) 06:59:56.65 ID:Def+eai0O
「これ、もらって欲しいんだ。開けてみてくれ。」
「へ?は、はい…ありがとうございます…。」
中に入っていたのは、青い髪留めでした。
69: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/04/24(月) 07:01:25.36 ID:Def+eai0O
帰りの電車から見る夕暮れは、きらきらしていて。
普段住んでいる街が、こんなに綺麗な場所だったんだって改めて分かって。
そんな今日を彼と過ごせて、本当に幸せでした。
でも日本語って、不思議ですよねぇ…例えば『しあわせ』って『幸せ』とも書きますけど、『仕合わせ』とも書けます。
70: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/04/24(月) 07:03:00.73 ID:Def+eai0O
今回はここまで。
71:名無しNIPPER[sage]
2017/04/24(月) 07:37:51.17 ID:pxReinXA0
おつです
青葉がかわいいだけに反動が怖いw
72:名無しNIPPER[sage]
2017/04/24(月) 08:17:02.17 ID:RR/SRmEDO
かさぶたをひっぺがして
「ほら、やっぱり傷がありましたよ!」
「見て下さい!こんなに血が出てきました!傷が深い証拠です」
とやるのがマスコミの性分だからな
73: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/04/26(水) 03:53:03.51 ID:H6gDLKu+O
「待て!!どう言うつもりだ!?」
「どうって…こう言う事ですよ?」
「へ…?あ……あぎゃああぁああっ!!!??」
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