449: ◆FlW2v5zETA[saga]
2018/04/24(火) 23:17:19.05 ID:N/tx/y3kO
“………バレたら、どうなるだろうな。”
450: ◆FlW2v5zETA[saga]
2018/04/24(火) 23:18:01.57 ID:N/tx/y3kO
「青葉は軍に残るの?」
ある休日。
451: ◆FlW2v5zETA[saga]
2018/04/24(火) 23:19:30.88 ID:N/tx/y3kO
「中途で出版社に採用決まったよ。
ダメ元だったけど、書いたサンプルと艦娘としての経歴を買ってくれたとこがあったんだ。」
「じゃあ引っ越すんだ?」
452: ◆FlW2v5zETA[saga]
2018/04/24(火) 23:20:11.79 ID:N/tx/y3kO
後の気掛かりは、山城ちゃんかな。
その後も定期的に連絡したり会ったりはしていましたが、まだまだ笑顔に無理があるなって言うのが正直な所でした。
あれだけの事があれば、当たり前ではあるけれど。
453: ◆FlW2v5zETA[saga]
2018/04/24(火) 23:20:43.92 ID:N/tx/y3kO
今回はここまで。
454:名無しNIPPER[sage]
2018/04/25(水) 00:10:47.18 ID:6wKR2Wkio
乙
455: ◆FlW2v5zETA[saga]
2018/05/09(水) 09:25:44.52 ID:jUsAX/Du0
その日の夕方、何となくジュンの家に寄りました。
お仕事は終わってる時間ですけど、インターフォンを押しても返事は無し。
違う所にいるのかな?と電話してみようとした時、微かに音が聴こえるのに気付いて。
456: ◆FlW2v5zETA[saga]
2018/05/09(水) 09:28:54.15 ID:jUsAX/Du0
深くは訊きませんでしたが…彼の学生時代の仲間は、きっとその軽音の人達だったのでしょう。
夕陽に照らされたギターには、薄っすらと擦り傷が浮かんで。
その一つ一つが、彼の思い出の跡。
感情を失ってしまった時期に、私物をかなり処分してしまったそうです。
457: ◆FlW2v5zETA[saga]
2018/05/09(水) 09:31:20.71 ID:jUsAX/Du0
それから何日かして、遂に私の艤装も解体になりました。
仕事は辞める日まであるけど、艦娘としての私は実質この日で終わり。
整備さんに頼んで、少しだけ席を外してもらいました。
458: ◆FlW2v5zETA[saga]
2018/05/09(水) 09:32:51.86 ID:jUsAX/Du0
その日の昼、解体の報告をする為に、執務室へ行きました。
さっきの事を話して、彼はそれを優しい笑みで聞いてくれていて。
もうすぐここでの日々も終わるけど、こんな時間だけはきっと続いて行く。
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