青葉「けしの花びら、さえずるひばり。」
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449: ◆FlW2v5zETA[saga]
2018/04/24(火) 23:17:19.05 ID:N/tx/y3kO


“………バレたら、どうなるだろうな。”


例え相手が悪人であったとしても、罪は罪。
直接手を掛けた以上、法の裁きは誰よりも重い。

海軍はあの戦争の専門。今回に関しては英雄だ。
もしこれが明るみになれば、その分殺した男の罪も含め、究極の不祥事となるであろう。
そして戦争を終えた今、自分達の利用価値は消滅したとも捉える事が出来る。

何かあったら、自分と元帥は国家に消されるのだろうか?果たして自分たちだけで済むのか?

そうなった時、巻き添えを食うのは?

そこまで考えるたび、彼の脳裏にはある笑顔が浮かんでいた。


夢の内容のように、見捨てられる恐怖も確かにある。
それ以上に、彼には真実を話せない理由があった。


“……もしもの時、あいつを守る為には…。”


彼女と通じ合う中で心を取り戻し、幸せも手に入れた。
だがそこへの罪悪感もまた、彼の中には深く存在するのだ。

差し伸べられた手を掴む資格など、本当は自分には無かった。
それでも掴んでしまった事は、自身の弱さの証明だ。

その葛藤と幸福の中で、彼の中に宿る、とある誓い。

部屋の片隅にある、指紋認証式の小さな金庫。
それを開けると、中には愛用の拳銃一式があった。
彼はいつものようにそれを取り出し。


マガジンに、弾丸をフル装填した。





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