青葉「けしの花びら、さえずるひばり。」
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298: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/12/22(金) 12:23:43.43 ID:fvieGfDOO

ガサを入渠させて、そのまま私の部屋へと連れて帰りました。
帰投の後は普通に振舞ってたけど…いざ二人きりになると、やはりガサから言葉は出ません。

それでも今、この子をひとりにしちゃいけない。
以下略 AAS



299: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/12/22(金) 12:24:36.41 ID:fvieGfDOO
今回はここまで。


300:名無しNIPPER[sage]
2017/12/28(木) 20:51:14.21 ID:J5jkqF5ho
おぉう・・・


301: ◆FlW2v5zETA[saga]
2018/01/04(木) 04:53:04.53 ID:cuHvI+uf0
「そうだね…今日でちょうど10年かぁ。これも因果ってやつかな。
防空棲姫……いや、ママを殺したのは2回目なんだ。最初はあの女が人間だった時だね。」

「どう言う事、なの…?」

以下略 AAS



302: ◆FlW2v5zETA[saga]
2018/01/04(木) 04:54:27.50 ID:cuHvI+uf0
もう理由もよく覚えてないけど、私が5歳の時、ママはパパと離婚したの。
それでママに引き取られて…後でパパから聞いたのは、その時かなりの親権争いがあったんだって。
ああいうのってさ、大体は母親が有利なんだ。決め手を上手く揃えられなくて、パパは負けちゃったみたい。

ママは美人さんだったよ?私は全然似なかったけどね。
以下略 AAS



303: ◆FlW2v5zETA[saga]
2018/01/04(木) 04:55:33.43 ID:cuHvI+uf0
父親はわかんない。一体何人と関係あったのか、把握しきれないんじゃないかな。

お腹の中にいる時は、随分大事そうにしてたよ?それでも私を殴るのは変わらなかったけど。
お腹撫でて、歌なんて歌って……私には罵声しか浴びせなかったくせに。

以下略 AAS



304: ◆FlW2v5zETA[saga]
2018/01/04(木) 04:56:52.89 ID:cuHvI+uf0
あいつも限界だったんじゃないかな?帰っきて早々、思いっきり私の首を絞めてくれたよ…何であんたはまだ生きてるの!って思ったのかもね。
丁度台所のシンクにぶつけられた感じでさぁ、苦しくて苦しくて……咄嗟に近くにあった包丁掴んで…あいつの喉を掻っ切ったんだ。
しゅー!って、血が噴き出したね。

出たての血って、あったかいんだよね…そのまま私の方に倒れてきて、丁度抱きしめられてるみたいになって。
以下略 AAS



305: ◆FlW2v5zETA[saga]
2018/01/04(木) 04:58:21.23 ID:cuHvI+uf0
大人の死体って子供には重くてさ…まずママの腕を切ろうって思った。自分の肩にかける為にね。
丁度クローゼットにさ、新品のノコギリと手斧があったの。
…いつか私を殺して埋める為に買ったんじゃないかな。

その時ね…やっぱり顔が見えるでしょ?段々ムカついてきちゃってさ。
以下略 AAS



306: ◆FlW2v5zETA[saga]
2018/01/04(木) 04:59:33.58 ID:cuHvI+uf0
でもその後も、しばらく尾を引いてたかな。
高校入っても、昔の流行り物や思い出話とか話せなくてさ…病気だったから知らないって誤魔化して。
大好きな人と付き合えたりもしたけど……カミングアウトしたら、やっぱり怖がられて振られちゃったりさ。

まぁ自業自得なんだけど、ずっとずっと憎かったよ。あの人の子にさえ生まれなければって。
以下略 AAS



307: ◆FlW2v5zETA[saga]
2018/01/04(木) 05:04:24.09 ID:cuHvI+uf0
「…………そんな話。ふふ、衣笠さんサイテーでしょ?」


何を言ってあげればいいのか、分かるはずもありません。
想像なんて届かないぐらい、あまりにも壮絶な半生でした。
以下略 AAS



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