298: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/12/22(金) 12:23:43.43 ID:fvieGfDOO
ガサを入渠させて、そのまま私の部屋へと連れて帰りました。
帰投の後は普通に振舞ってたけど…いざ二人きりになると、やはりガサから言葉は出ません。
それでも今、この子をひとりにしちゃいけない。
そう思って、今夜はそばにいる事にしたんです。
「…………青葉。」
「…なあに?」
「あいつの言ってたアイって、私の昔の名前なんだ。
『11歳女児母親バラバラ殺人』……青葉なら、よく知ってると思うな。」
「……………え?」
調べた事がある事件の名前が、耳に触れました。
ネットには名前も流れてて、確かにその名前は…。
「私ね……ママを殺したの。」
頭の整理が追いつかない内に、ガサは続けてそう笑いました。
あの夜と同じ、ゾッとするような透き通った目で。
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