青葉「けしの花びら、さえずるひばり。」
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304: ◆FlW2v5zETA[saga]
2018/01/04(木) 04:56:52.89 ID:cuHvI+uf0
あいつも限界だったんじゃないかな?帰っきて早々、思いっきり私の首を絞めてくれたよ…何であんたはまだ生きてるの!って思ったのかもね。
丁度台所のシンクにぶつけられた感じでさぁ、苦しくて苦しくて……咄嗟に近くにあった包丁掴んで…あいつの喉を掻っ切ったんだ。
しゅー!って、血が噴き出したね。

出たての血って、あったかいんだよね…そのまま私の方に倒れてきて、丁度抱きしめられてるみたいになって。

その時、やっとママが帰ってきてくれたの。
あったかくて抱きしめてくれる、優しかったママが。
だって、人のぬくもりって血の温度じゃん?体中にママを浴びてるみたいで……ふふ。

その時もだったね、口パクで「ごめんなさい。」って言っててさ。
なーんにも、感じなかったけどね。

しばらく包丁持ったままぼーっとしてて、何となく部屋見回したら当然血まみれ。
死体しか無い部屋って、ほんとに静かなんだ。

…でもね、それがすごく心地いいの。
私にとって、それ以上の夢心地は無かったよ。

ママは帰ってきてくれた。
溶けちゃってるけど、妹はずっと可愛いまま。この子までこの先あの女にいじめられる事も無い。
もう誰も私を傷付けないし、それ以上何も変わりようが無い永遠ってやつ。

…ああ、これが天国なんだって。そう思ったんだ。



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