163: ◆026JPAkZvkOC[saga]
2017/09/18(月) 17:55:57.70 ID:NXdKGVNR0
「だーー、もう!イライラする!」
「まあまあ。落ち着いてよマスター」
「むー……」
アインツベルン城にて、イリヤスフィールは不機嫌さを隠せずにいた。だが、「何に対してイラついているのか」は彼女自身には分からずにいた。
164: ◆026JPAkZvkOC[saga]
2017/09/18(月) 17:56:41.02 ID:NXdKGVNR0
頭を抱えながらベッドの上で身悶えるイリヤスフィールの横で、アレキサンダーはニヤリと笑っていた。ただ、それは彼女の様子を見てのことではない。
この聖杯戦争に呼ばれた当初は、そこまでやる気があったわけではなかった。今の自分には強く叶えたい願いはない。戦うこともーー嫌いというほどではないが、かといって好きでもない。
マスターとサーヴァントという主従関係を結んである以上、マスターの言うことには従うつもりではいたが、本気で戦い抜いて勝ちたいという気持ちは全くなかった。
ただ、先刻の戦闘で『キャスター』主従に出会ったことで話は変わった。
165: ◆026JPAkZvkOC[saga]
2017/09/18(月) 17:57:13.76 ID:NXdKGVNR0
△▲△▲△▲△▲△▲△▲△
【聖杯戦争4日目:終了】
166: ◆026JPAkZvkOC[saga]
2017/09/18(月) 18:04:01.43 ID:NXdKGVNR0
変な時間に中途半端な内容を投下していくスタイル。
神童アレキサンダー君は察しがいいので、士郎の嘘に気付いています。ただ、面白そうなのでイリヤには言わない。
イリヤに真実を伝えるよりは、自分の中だけに留めておいて楽しみたい。……みたいな感じです。
あと、自分なりに凝った部分もあったりしますが、基本的には原作との整合性はあまり気にしない方針です。気にしすぎると埒が明かない……というかSS自体書けなくなっちゃうので。よしなに。
167:名無しNIPPER[sage]
2017/09/18(月) 22:37:27.31 ID:SVtAKr2co
おつ
168:名無しNIPPER[sage]
2017/09/19(火) 22:46:54.24 ID:dghqJeZf0
残す所まだ出てないのはバーサーカー陣営だけか、一体誰が来るんだか個人的にはペンテシレイヤが来て欲しいけど無理かな
169: ◆026JPAkZvkOC[saga]
2017/10/05(木) 20:04:39.69 ID:qwKvw3Y90
△▲△▲△▲△▲△▲△▲△
【聖杯戦争5日目:開始】
170: ◆026JPAkZvkOC[saga]
2017/10/05(木) 20:05:29.42 ID:qwKvw3Y90
頭が痛い。
目を覚ました瞬間にまず思ったことがそれだった。
昨日はイリヤスフィールとの戦闘の後は特にイベントは起こらなかった。ので、夕飯を作ったり、蔵で魔術の鍛錬をしたり、いつも通りー戦争が始まる前と同じようなーの過ごし方をしていた。
171: ◆026JPAkZvkOC[saga]
2017/10/05(木) 20:07:01.64 ID:qwKvw3Y90
「……士郎、大丈夫?体調悪いんじゃない?」
「え?あ、まぁ……」
そう思っていたが、現実はそんなに甘くなかった。
ランニング後は頭がスッキリした……どころか真逆で、全身を駆け巡る悪寒と、脳を揺さぶられているかのような吐き気に襲われた。
172: ◆026JPAkZvkOC[saga]
2017/10/05(木) 20:08:13.10 ID:qwKvw3Y90
「それじゃあ、本当に無理しないでね?辛かったら学校休んでもいいから」
藤村先生はそう言い残し、一足先に学校へと向かっていった。
彼女の姿が見えなくなったのを確認して、体温計で熱を測る。結果、38.7℃。
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