163: ◆026JPAkZvkOC[saga]
2017/09/18(月) 17:55:57.70 ID:NXdKGVNR0
「だーー、もう!イライラする!」
「まあまあ。落ち着いてよマスター」
「むー……」
アインツベルン城にて、イリヤスフィールは不機嫌さを隠せずにいた。だが、「何に対してイラついているのか」は彼女自身には分からずにいた。
自分が何に対してイラついているのかが分からないことにすら苛立ちを感じているほどだ。
はじめは衛宮士郎を本気で殺そうと思って戦いを仕掛けたのに、気付いたら彼のペースに呑まれていた。
そして、彼が最後に放った言葉。
『切嗣が死に際に呟いていた。「あの子にもう一度会いたかった」ってさ』
この言葉がずっと、彼女の頭から離れずにいた。
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