1: ◆nRrk0j/cII[saga]
2017/03/07(火) 22:41:15.69 ID:fQqIpxIU0
「全部…壊れていきますね」
ありとあらゆる構造物が崩壊し、
世界の中心に飲み込まれていくのをぼんやり眺めて彼女が言う。
たぶん、この世界で生き残っているのは僕と彼女だけだろう。
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2: ◆nRrk0j/cII[sage]
2017/03/07(火) 22:42:13.87 ID:fQqIpxIUo
「壊れていくのって綺麗じゃない?」
「それ、私も言おうと思ってたんです」
3: ◆nRrk0j/cII[sage]
2017/03/07(火) 22:43:09.58 ID:fQqIpxIUo
「じゃあ…示してください」
「どうやって?」
4: ◆nRrk0j/cII[sage]
2017/03/07(火) 22:45:47.13 ID:fQqIpxIUo
風が強くなってきた。
落ちていく地面につられて空気も動くのだろう。
5: ◆nRrk0j/cII[sage]
2017/03/07(火) 22:46:31.66 ID:fQqIpxIUo
「うん、ずっとだよ…それも……」
轟音で声がかき消される。
6: ◆nRrk0j/cII[sage]
2017/03/07(火) 22:47:01.26 ID:fQqIpxIUo
目が覚めた。
明るい。
7: ◆nRrk0j/cII[sage]
2017/03/07(火) 22:47:31.07 ID:fQqIpxIUo
ね、さっきなんて言おうとしたんですか?
……恥ずかしいなぁ。
8: ◆nRrk0j/cII[sage]
2017/03/07(火) 22:48:38.94 ID:fQqIpxIUo
*
女「ねえねえ」
9: ◆nRrk0j/cII[sage]
2017/03/07(火) 22:49:46.10 ID:fQqIpxIUo
男「どうして?」
女「どうしてだろう…好きだから、とか?」
10: ◆nRrk0j/cII[sage]
2017/03/07(火) 22:50:34.41 ID:fQqIpxIUo
男「なんでかな…」
女「分からないの?」
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