3: ◆nRrk0j/cII[sage]
2017/03/07(火) 22:43:09.58 ID:fQqIpxIUo
「じゃあ…示してください」
「どうやって?」
「分かっているのに…意地悪…」
「あはは、ごめんごめん」
正面に立つ彼女の左手を右手で包み込んだ。
「えへ…えへへ…」
「あはは…これ、なんだか恥ずかしいね」
手を繋ぐだけでこんなに恥ずかしいなんて、いつぶりだろうか。
「誰に対してですか?誰もいないのに」
「君に…かな」
「どうして?」
「そりゃ…あんなことを言った後だし…」
「えへへ、ごめんなさい」
彼女は舌をちょっとだけ見せた。
「あぁ…結局、最後まで君に一本取られっぱなしだったなぁ」
「私たちらしいってことにしておきましょう?」
「そうだね……」
「えぇ…」
崩壊の前線を一瞥する。
「そろそろ…かな」
「みたいですね…」
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