俺ガイルSS 『思いのほか壁ドンは難しい』 その他 Part2
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662:1[sage]
2019/07/19(金) 00:38:29.90 ID:U7GVPbHG0

陽乃「 ……… ねぇ?」

やや間をおいて継がれたその声には彼女としては珍しく、遠慮がちな響きがあった。

以下略 AAS



663:1[sage]
2019/07/19(金) 00:44:46.57 ID:U7GVPbHG0

八幡「やっ、ちょっ、なっ?!」

泡喰って抵抗しようにも、この状況で変に押しのけようとして当たったり触ったりしたらかなりマズいものがある。

以下略 AAS



664:[sage]
2019/07/19(金) 00:49:14.95 ID:U7GVPbHG0

かたんっ


その時、不意に部屋の外から小さな物音が響いてきた。
以下略 AAS



665:1[sage]
2019/07/19(金) 00:54:51.89 ID:U7GVPbHG0

俺の言葉を裏付けるようにして、扉の隙間から飼い猫のカマクラが顔をのぞかせ、そのままのそのそと部屋に入って来た。

冬なのにわざと扉を少し開けておく習慣はネコを飼っている家あるあるだ。
もっともこの場合はネコのためというよりも、いちいち戸を開け閉めするのが面倒だという飼い主側の事情によるものが大きいのだが。
以下略 AAS



666:1[sage]
2019/07/19(金) 00:57:44.87 ID:U7GVPbHG0

陽乃「私はてっきり比企谷くんは犬派だとばかり思ってたんだけどなー」

ソファーから乗り出すようにして俺の身体越しにカマクラの腹をふにふにもふもふと撫で摩りながら、陽乃さんが問うともなしに問うてきた。
カマクラが気持ち良さそうにごろごろと喉を鳴らす。
以下略 AAS



667:1[sage]
2019/07/19(金) 01:02:54.44 ID:U7GVPbHG0

驚きのあまり思わずがばりと半身を起こすと、バランスを崩した陽乃さんがわざとらしく嬌声を上げる。

カマクラがビクリと跳び退き、そのままソファの陰へと逃げ込んでしまった。

以下略 AAS



668:1[sage]
2019/07/19(金) 01:05:59.08 ID:U7GVPbHG0

その時、閃きにも似たある考えが俺の頭に浮かぶ。

八幡「もしかして、あの時、間に入った弁護士さんって ……… 」

以下略 AAS



669:1[sage]
2019/07/19(金) 01:08:44.68 ID:U7GVPbHG0

陽乃「雪乃ちゃんもあの事故のことはずっと気にしてて」

八幡「ああ、あいつもアレでいて案外、気にしぃなところがありますからね」

以下略 AAS



670:1[sage]
2019/07/19(金) 01:12:55.26 ID:U7GVPbHG0

陽乃「それにしても、ほとんど諦めかけてたから、まさかあんな形で再び会うことになるとは思いもよらなかったわ。今だから言うけど、初めてキミが雪乃ちゃんと一緒にいるのを見た時は、ホントびっくりしたものよ」

そうは見えなかったが、このひとのことだ。気がついても素知らぬフリをするくらい雑作もないことなのだろう。

以下略 AAS



671:1[sage]
2019/07/19(金) 01:17:32.05 ID:U7GVPbHG0

陽乃「 ――― さっきの話の続き、なんだけど」

あねのんの言葉にふと我に返る。

以下略 AAS



672:1[sage]
2019/07/19(金) 01:23:46.26 ID:U7GVPbHG0

陽乃「昔、ふたりでお父さんにおねだりして仔犬を買ってもらったことがあってね」

そのまま語り続ける陽乃さんの声が、いつの間にかいまだかつて聞いたことのないよう湿り気を帯びる。

以下略 AAS



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