俺ガイルSS 『思いのほか壁ドンは難しい』 その他 Part2
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[sage]
2019/07/19(金) 01:05:59.08 ID:U7GVPbHG0
その時、閃きにも似たある考えが俺の頭に浮かぶ。
八幡「もしかして、あの時、間に入った弁護士さんって ……… 」
陽乃「そ。お父さんの会社の顧問弁護士。つまり、隼人のお父さんよ。といっても、普段は交通事故の示談なんかは扱ってないみたいだけど」
八幡「ってことは、葉山も事故のことを?」
陽乃「 ……… そうね、知っていたとしても不思議はないかもしれないわね」
そんな素振りを露ほども見せなかったのは、父親の仕事とはいえ、やはり依頼人に対する守秘義務があったからなのだろうか。
陽乃「あ、それから」
八幡「 ……… まだ何かあるんすか」
陽乃「ちなみにあなたの運ばれた病院、あれ、隼人のお母さんのところよ」
当たり前のような顔で、とんでもないことを言ってのける。
さすがにそれはできすぎだろう ……、と言いたくもなるところだが、必ずしもそうとは言いきれないないところに逆に怖いものを感じる。
当初から示談に持ち込むことを念頭に置いていたのだとしたら、その方が色々と都合がよかったことだろう。
サブレの飼い主である由比ヶ浜、庇って車に跳ねられた俺、跳ねた車に乗っていた雪ノ下、示談の間に立った弁護士と俺の運ばれた病院の女医さんの息子である葉山。
なんの因果なのか、どうやら俺達は運命の糸というやつで最初からがんじがらめに縛られていたらしい。
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