701: ◆8zklXZsAwY[saga]
2018/10/15(月) 21:27:42.75 ID:z5kRHM0CO
たしかに、暗殺リストの十一人はおれの復讐だ。もっとほかにも殺したい奴はいる。──おれを切り刻んだやつ、精神鑑定をしたやつ、企業におれを紹介したやつ、悪態つきながら排泄物を処理したやつ──
だが、あの十一人だけにした。それは復讐以上に重要な意味があったからだ。
702: ◆8zklXZsAwY[saga]
2018/10/15(月) 21:28:32.99 ID:z5kRHM0CO
だが、知らしめることはできる。
おまえたちが使っているものはおれの苦痛からできたものだ、あるいはそうかもしれない、違うかもしれない、確実にそうだと言えるものは限られているが、それは大量にあるし、可能性を含むものは定義的にすべてのものだ。
703: ◆8zklXZsAwY[saga]
2018/10/15(月) 21:29:27.06 ID:z5kRHM0CO
奥山「フォージ安全の青写真ダウンロードしたよ。これ、PDFにしといたから」
田中「……奥山」
704: ◆8zklXZsAwY[saga]
2018/10/15(月) 21:30:04.30 ID:z5kRHM0CO
田中が気づかなかったことがもうひとつあった。
佐藤のIBMに声をかけようとしてやめ、田中が通路を奥へと進んだときのことだった。
705: ◆8zklXZsAwY[saga]
2018/10/15(月) 21:43:12.67 ID:z5kRHM0CO
今日はここまで。
一万字程度ですが、来週には続きを更新できると思います。あと、ハロウィン関係のネタでなにか書こうかと。クローネの誰かを出したい。
706:名無しNIPPER[sage]
2018/10/20(土) 00:40:13.58 ID:AAkaDZ9k0
追い付いた
もうこれ半分本編補完のノベライズみたいになっとる(誉め言葉)
亜人好きだから嬉しいよ
707: ◆8zklXZsAwY[saga]
2018/11/04(日) 20:59:17.26 ID:jiMS7eDVO
フォージ安全ビルの地下駐車場に国産のセダンと黒のSUVが縦列に連なってすべるように進入してきた。先頭のSUVが柱近くのスペースに停車すると、黒服たちは一斉に下車し、各々の装備を詰め込んだバッグやケースを担ぎ上げた。
SUVの反対側にセダンが停まった。下村の運転するセダンはカーリングの石のようにゆるやかでスムーズな停車を見せ、なかに乗っている人間にすこしの振動も伝えなかった。
708: ◆8zklXZsAwY[saga]
2018/11/04(日) 21:00:57.27 ID:jiMS7eDVO
甲斐「ようこそ」
歓迎の言葉もそこそこに、甲斐は一同に視線をむけた。永井圭の姿を認めると甲斐は視線を戸崎に戻した。
709: ◆8zklXZsAwY[saga]
2018/11/04(日) 21:02:12.99 ID:jiMS7eDVO
中野「なあ、なんで社員に知られちゃだめなの?」
エレベーターに乗り込むとき、中野は永井に訊ねた。永井はそれを無視して壁に背中を預け、やはりまだ気の抜けた無表情のままでいた。
710: ◆8zklXZsAwY[saga]
2018/11/04(日) 21:03:18.36 ID:jiMS7eDVO
甲斐「そうだ戸崎、愛ちゃんは元気か?」
エレベーターの扉が閉まる直前、甲斐が出し抜けに訊いた。戸崎が何も言わず無感情に見つめ返した。
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